「WEB de 外字」マニュアル

目次:
  1. インストール
  2. サンプルのインストール
  3. クライアントの準備
  4. ローカルでのテスト環境作成について
  5. 外字データの準備
  6. アプレットを利用したページの作成について
  7. 設定アプレットのパラメタ
  8. 表示アプレットのパラメタ
  9. 入力アプレットのパラメタ
  10. 一覧表示アプレットのパラメタ


インストール

下記の構成でWEBサーバへファイルをアップロードします。
下記のファイルが、システムの最小構成になります。

cgi-bin/eudc/
      |
      nph-cgij2.cgi (755)
      EUDC.EUF    (644)
      EUDC.YMI    (644)
      jclasses/
          |
          eudcApl_v102.jar (644)

※ EUDC.EUF/EUDC.YMI は、外字データで、パッケージに同梱しているのはサンプルデータです。
  実際に利用する外字データを用意してアップロードして下さい。
 ()はパーミッションです。

「nph-cgij2.cgi」は、JAVAアプレットと通信するためのCGIです。
「eudcApl_v102.jar」は、JAVAアプレット群で、ブラウザのページは、このアーカイブのアプレットを利用して外字データをページへ入出力します。


サンプルのインストール

パッケージにはサンプルが同梱します。
これらを実際に試す場合は、下記の構成でサーバにアップロードします。

cgi-bin/eudc/
      |
      sample/
      |  |
      |  address.cgi    (755)
      |  address_a.cgi   (755)
      |  help.html     (644)
      |  style.css     (644)
      |
      test_page/
         |
         test_input.cgi   (775)
         test_input_a.cgi  (775)
         test_input.html  (644)
         test_input_a.html (644)
         test_static.html  (644)
         test_static_a.html (644)
         test_list.html   (644)
         test_list_a.html  (644)

※ ()はパーミッションです。

「sample」パスにあるサンプルは、本パッケージを利用した「外字を利用できる住所録」です。
「test_page」パスにあるサンプルは、アプレット単機能のサンプルです。
これらプログラムは、ここ(←)に実際に導入してあるので、サーバー設置前に動作を確認することができます。
cgi/html で、ファイル名の最後に「_a」が付くサンプルは<APPLET>タグを利用したサンプル(IE/NN/Fierfox用)で、「_a」が付加しないサンプルは<OBJECT>タグを利用したサンプルになります。

注意:
上記サンプルは、サーバへアップロードする前に、それぞれのファイルで設定アプレットのパラメタを変更する必要があります。
すべてのcgi/html ファイルの、設定用アプレットの「URL」パラメタに、サーバにアップロードした
「nph-cgij2.cgi」の位置をフルパスで指定して下さい。
規定値は、ローカルのテスト環境で動かす場合の設定になっています。


クライアントの準備

クライアントのブラウザでJAVAアプレットを利用するため、J2SEのランタイムが必要です。
J2SEのランタイムをあらかじめダウンロードしインストールしておいてください。
ブラウザがIEで、<OBJECT>タグを利用してページを作成した場合、J2SEが未インストールだと動的にダウンロードメッセージ表示されます。
(J2SEは、Java Plug-in 1.5.0_06 のバージョンを利用)


ローカルでのテスト環境作成について

ANHTTPD」と「ActivePerl」を利用して、1台のPCでテスト出来る環境を構築できます。
(動作は、ANHTTPD v1.42m ActivePerl v5.8.4 のバージョンで確認)
これらプログラムの導入については、それぞれのドキュメント等を参照して下さい。

注意:
「ANHTTPD」を利用した場合、設定アプレットパラメタの「URL」パラメタにフルパスの記述ができません。
相対パスで「/cgi-bin/eudc/nph-cgij2.cgi」のように指定して下さい。
パッケージのサンプルの規定値は、この設定になっています。


外字データの準備

本システムでは、外字データ「EUDC.EUF」と、外字の読みデータ「EUDC.YMI」を利用します。
外字は、UNICODEを利用するので、6400文字まで利用できます。

外字データ:

「EUDC.EUF」をそのまま利用します。
「EUDC.EUF」は、Windows標準の外字エディタ(eudcedit.exe)を利用して外字を作成すると「EUDC.TTE」ファイルとペアで自動的に作成されます。
通常これらのファイルは、Windowsのシステムフォルダの「\fonts」の中に作成されます。
エクスプローラでは、システムフォルダの「\fonts」の外字ファイルをみることができません。
プロンプトから copy コマンドで(例:copy c:\windows\fonts\eudc.* c:\temp)取り出して下さい。

外字の読みデータ:

「EUDC.YMI」をそのまま利用します。
「EUDC.YMI」は「外字ザウルス」もしくは「EudcBrowser」で作成することができます。
「外字ザウルス」は外字サーバで外字作成をすると、インストールフォルダの「SHARE_FOLDER」フォルダ内に同ファイルを作成します。
「EudcBrowser」は、読みの管理を行うと指定した場合に、対象としている外字ファイルと同じフォルダ内に同ファイルを作成します。
詳細は、それぞれのパッケージのマニュアルを参照して下さい。

注意:
外字データのファイル名は、必ず「EUDC.EUF」「EUDC.YMI」として下さい。
すべて大文字のファイル名です。


アプレットを利用したページの作成について

HTMLやCGIを記述するときに、かならずUTF-8にて記述して下さい。
内部で扱うデータがUNICODEなので、S-JISやEUC等でページを記述すると正常に動きません。

<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8">

注意:
※ 上記設定を付加するだけでなく、ファイルそのものを UNICODE にて保存する必要があります。

CGIは、PerlでもPHPでも、特に言語はなんでも構いませんが、UTF-8のデータ入出力が出来る言語(バージョン)でなくてはなりません。


設定アプレットのパラメタ

ページには必ず1つだけ、このアプレットを記述する必要があります。
各アプレットは、この設定アプレットのパラメタを取得して稼働します。
記述は、ページ中の何処にあっても構いませんが、通常は見えないように「WIDTH=0 HEIGHT=0」のサイズで記述します。
(<OBJECT>タグを利用した記述は、各サンプルを参照して下さい)

<APPLET CODE ="eudcSetting.class" ARCHIVE="../jclasses/eudcApl_v102.jar" WIDTH=0 HEIGHT=0 NAME="eudcSetting">
<PARAM NAME = URL VALUE="http://www.hogohoge.com/cgi-bin/eudc/nph-cgij2.cgi">
<PARAM NAME = PORT VALUE="80">
</APPLET>

「ARCHIVE=」は、このページのサーバ上のパスから、「eudcApl_v102.jar」の場所までの相対パスを指定します。
「URL」アプレットパラメタに、アプレット通信用CGI「nph-cgij2.cgi」のURLをフルパスで指定します。
「PORT」アプレットパラメタに、HTTP通信のポート番号(通常は80)を指定します。


表示アプレットのパラメタ

外字を含む文字列を表示するアプレットです。
このアプレットは、ページ中に複数配置することができます。
(<OBJECT>タグを利用した記述は、各サンプルを参照して下さい)

<APPLET CODE="eudcStaticText.class" ARCHIVE="../jclasses/eudcApl_v102.jar" WIDTH=600 HEIGHT=100>
<PARAM NAME = STL VALUE="size=24,bgcolor=ddffff">
<PARAM NAME = STR VALUE="■■■■■■">
</APPLET>

「ARCHIVE=」は、このページのサーバ上のパスから、「eudcApl_v102.jar」の場所までの相対パスを指定します。
「WIDTH= HEIGHT=」は、このアプレットのサイズを指定します。
「STL」アプレットパラメタに、表示文字のスタイルを記述します。
「STR」アプレットパラメタに、表示する文字列(UNICODE)を指定します。この文字列には外字を含む文字列を指定できます。

スタイル(STL アプレットパラメタ)は、下記の設定が利用できます。全パラメタ省略可能です。

  size=数値         (フォントサイズを指定)
  bgcolor=000000~ffffff  (バックの色をRGB値を指定)
  color=000000~ffffff   (文字の色をRGB値を指定)
  align=left/center/tight  (文字の横配置を指定)
  valign=top/center/bottom (文字の縦配置を指定)
  padding=数値       (上下左右の余白をドットで指定)
  adjust=数値        (外字位置を調整するため、外字の上下位置を±で補正)
  fontname=フォント名    (表示するフォント名を指定:デフォルト=serif)

入力アプレットのパラメタ

外字を含む文字列を入力するアプレットです。
このアプレットは、ページ中に複数配置することができます。
このアプレットは、FORMタグの中に記述し、CGIと連携します。
(<OBJECT>タグを利用した記述は、各サンプルを参照して下さい)

<APPLET CODE="eudcInputText.class" ARCHIVE="../jclasses/eudcApl_v102.jar" WIDTH=304 HEIGHT=54> MAYSCRIPT>
<PARAM NAME = ANS value="form=FormEudcInput,field=EudcText">
<PARAM NAME = STL value="size=24,column=10">
</APPLET>

「ARCHIVE=」は、このページのサーバ上のパスから、「eudcApl_v102.jar」の場所までの相対パスを指定します。
「WIDTH= HEIGHT=」は、このアプレットのサイズを指定します。
「ANS」アプレットパラメタに、入力をフィードバックする FORM と INPUT の NAME値を指定します。
「STL」アプレットパラメタに、表示文字のスタイルを記述します。

入力通知フィールドパラメタ(ANS パラメタ)は、下記の設定が利用できます。
このパラメタを省略すると、form=FormEudcInput、field=EudcText をデフォルトで設定します。

  form=Form名        (アプレットを記述した FORM の NAME= の値を指定)
  field=Input名       (入力文字を戻すする上記 FORM中の INPUT の NAME= の値を指定)

  ※ 入力アプレットは、ここで設定した FORM の NAME値と、INPUT の NAME値を指標として、
    入力データをフィードバックします。

スタイル(STL アプレットパラメタ)は、下記の設定が利用できます。全パラメタ省略可能です。

  size=数値         (フォントサイズを指定)
  bgcolor=000000~ffffff  (バックの色をRGB値を指定)
  column=数値        (入力の有効文字数:全角も半角も1文字)
  adjust=数値        (外字位置を調整するため、外字の上下位置を±で補正)
  fontname=フォント名    (表示するフォント名を指定:デフォルト=serif)
  test           (アプレットサイズを計算するときに利用)

  ※ test をパラメタに付加すると、最適なアプレットの WIDTHとHEIGHTの値を表示します。
    例:<PARAM NAME = STL value="size=24,column=10,test">

FORMタグに記述した実際の、外字入力アプレットは下記のようになります。

<form name="FormEudcInput>" method="post" action="./test_input_a.cgi">
<APPLET CODE="eudcInputText.class" ARCHIVE="../jclasses/eudcApl_v102.jar" WIDTH=304 HEIGHT=54 MAYSCRIPT>
<PARAM NAME = ANS value="form=FormEudcInput,field=EudcText">
<PARAM NAME = STL value="size=24,column=10">
</APPLET>
<INPUT type="hidden" name="EudcText" value="■■■■■">
<INPUT type="submit" name =".submit" value="入力確定">
</form>

非表示となっている INPUT (name=EudcText)フィールドに、アプレットで入力した外字を含む文字列がフィードバックされます。
また、同フィールドのVALUE値に外字を含む文字列(UNICODE)を設定すると、その値を初期表示として表示します。


一覧表示アプレットのパラメタ

利用できる外字の一覧を表示するアプレットです。
コード一覧と、読み一覧を、別ウィンドウにて表示します。
ボタンで呼び出す方法と、リンクで表示する方法(Javascriptと連携)があります。
(<OBJECT>タグを利用した記述は、各サンプルを参照して下さい)

<APPLET CODE="eudcCodeList.class" ARCHIVE="../jclasses/eudcApl_v102.jar" WIDTH=60 HEIGHT=30>
<PARAM NAME = MODE VALUE="list">
</APPLET>

「ARCHIVE=」は、このページのサーバ上のパスから、「eudcApl_v102.jar」の場所までの相対パスを指定します。
「WIDTH= HEIGHT=」は、このアプレットのサイズを指定します。
「MODE」アプレットパラメタに、"yomi"を指定すると読み一覧、"list"を指定するとコード一覧の表示になります。

リンクで呼び出す場合は、アプレットに NAME パラメタを付けて、下記のようにJavascriptと連携します。
アプレットのサイズは「WIDTH=0 HEIGHT=0」にして下さい。

<script language="JavaScript">
function ShowList() {
    document.EudcAppletList.ShowListWindow();
}
</script>
   ・
   ・
   ・
<APPLET NAME="EudcAppletList" CODE="eudcCodeList.class" ARCHIVE="../jclasses/eudcApl_v102.jar" WIDTH=0 HEIGHT=0 align="left" mayscript>
<PARAM NAME = MODE VALUE="list">
</APPLET>
<a href="JavaScript:onClick=ShowList();">外字表示一覧を表示</a>